【Short Review】「女性の活躍」に関する長期的変化
- 2019年6月10日
社会システム研究所
- 杉浦 康之
サマリー
2013年の日本再興戦略の一つとして「女性の活躍」が取り上げられ、2016年に女性活躍推進法が施行されるなど、近年、日本の女性活躍に向けたあらゆる対策(ここでは、2013年以降の施策を女性活躍施策と呼ぶ)が講じられている。女性活躍施策の施行前から進めてきた企業もあるだろうが、女性活躍施策をきっかけに取組んだ企業もあるだろう。
そこで、本稿では、「女性の活躍」の取組み状況について、女性活躍施策以前からの経年変化と女性活躍施策前後での変化を確認する。ここでは、関連するデータを長期間継続的に提供し続けている企業に着目 し(途中でデータが欠損となった企業や途中から収録された企業などを省く)、「女性の活躍」を表す指標として、(1)男女の採用人数及び比率、(2)男女の役職員数・比率及び各パイプライン、(3)男女の平均勤続年数、(4)男女の年代別構成、(5)ワークライフバランス施策導入を採用し、各年の状況を把握する。