【Research Report】GRスコア2023の状況

サマリー

日興リサーチセンターでは、日本企業のコーポレートガバナンスの強さを評価するGRスコア(ガバナンスリサーチ・スコア)を開発し、2017年より毎年評価を行っている。GRスコアは、日本のコーポレートガバナンス・コード(以下、JCGC)を国内基準のベンチマークとし、ICGNグローバル・ガバナンス原則(以下、ICGP)をグローバル基準のベンチマークとして、企業のガバナンスの取り組みを評価している。GRスコア2023では、2022年12月末時点の情報を基に、上場企業109社について評価を行った。
国内基準については、総合スコアの平均は54.9点、最高が79点、最低が28点となり、昨年のGRスコア2022の平均値から2.4ポイント上昇した。特に「リスクの監視」や「報告と監査」のスコアが改善している。
一方、グローバル基準については、総合スコアの平均は29.7点、最高が50点、最低が12点となり、昨年のGRスコア2022の平均値から2.1ポイント上昇した。
さらに、GRスコア2017とGRスコア2023のぞれぞれのテーマごとの相関係数を確認したところ、「取締役会の責務」と「構成と指名」は、国内基準、グローバル基準に共通して、他のテーマと相関の高い項目が多く、このことから、取締役会の責務を明確にすることや取締役会が多様性に富んでいることは、その他のガバナンス課題の改善につながるものと考える。

全文ダウンロード

サービス・事例紹介

この記事に関連する当社のサービスや事例のご紹介をご希望の方は、下記よりお問い合わせください。
担当研究所・研究員からご案内をいたします。

ご意見の投稿

この記事についてご意見をお聞かせください。
今後のサイト運営や、レポートの参考とさせていただきます。

  • 戻る
  • ページ先頭へ戻る