【Short Review】2018年の議決権行使結果-GRスコア付与企業を対象に-
- 2018年9月28日
社会システム研究所
- 杉浦 康之
サマリー
近年のコーポレートガバナンス改革によって、機関投資家、企業の双方におけるコーポレートガバナンスに対する意識は高まりつつある。投資家によるスチュワードシップ活動の中でも、特に議決権行使は、企業のコーポレートガバナンスの変化を促す重要な役割を果たす。本稿では、投資家による議決権行使結果が近年どのような傾向にあるかを探るため、2016年から2018年に実施された株主総会の議案に関する賛成率のデータ を検証していく。なお、分析では、ある一定の機関投資家層による議決権行使行動を把握するため、日興リサーチセンターが開発したGRスコア を付与した企業100社 を対象としている。