【Research Report】GRスコア2018の状況

サマリー

日興リサーチセンターでは、日本企業のコーポレートガバナンスの強さを評価するGRスコア(ガバナンスリサーチ・スコア)を開発し公表している。本スコアは、コーポレートガバナンス・コード(国内基準)とICGNグローバル・ガバナンス原則(グローバル基準)の2基準に基づき、国内主要企業100社を対象に、企業の取組みを評価するものである。本稿では、昨年に引き続き「GRスコア2018(2017年12月末基準)」の状況について報告する。
国内基準の総合スコアは平均51.6点と、前年から3.1ポイント上昇した。69社で国内基準スコアの上昇が確認され、スコアが低下した企業は8社にとどまった。上昇の要因として、取締役会の評価結果を開示したこと、取締役会の実効性を開示したこと、中期経営計画などで具体的な収益計画などを掲げたこと、などが影響している。
グローバル基準の総合スコアは平均22.3点と、前年から1.4ポイント上昇しているが、その水準は低い結果となった。63社でグローバル基準スコアの上昇が確認され、25社でスコアの低下が確認された。スコア上昇の要因としては、報酬委員会の独立取締役構成比率の要件が緩和されたことや、経営者に対する譲渡制限付き株式報酬の提供が実施されたことなどが挙げられる。また、スコア低下の要因としては、監査(等)委員会の独立取締役比率の要件が厳しくなったことが影響している。
 

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