財務的要因による環境・社会貢献支出への影響

サマリー

現在、多くの企業でESGへの関心が高まり、環境(E)では”climate change”を中心とした設備投資や環境教育、環境保全目的の投資が行われ、社会(S)については、コミュニティ投資やチャリティ基金などの社会貢献などに投資が行われている。本来、ESGの目的は企業が社会的責任の観点から長期的な企業経営を目指すことである。だが、彼らは市場から短期的な収益の最大化を求められているため、ESG関連への支出は財務的な要因によって異なる可能性がある。そこで今回、環境投資や社会貢献支出が企業の財務要因によって影響をうけているのかについて、5つの仮説を立て、検証した。結果として、環境に関する研究コストは、内部資金制約の影響は小さく、むしろそれ以外の環境投資において、内部資金制約の影響が確認された。また社会貢献支出については、寄付金はROAのような収益性による影響があり、また外国人投資家の増加に伴って寄付金が減少する可能性を示唆する結果となった。

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