【Short Review】カーボン・クレジット市場の実証事業について

サマリー

我が国は2050年カーボン・ニュートラルを目標に掲げ、NDC(国が決定する貢献)では、2050 年カーボン・ニュートラルと整合的で野心的な目標として、2030年度には温室効果ガスを2013年度から46%削減することを目指すこと、さらに50%に向けて挑戦を続けることを表明している。
政府は、GX(グリーン・トランスフォーメーション)への取り組みを温室効果ガスの削減だけではなく、国際競争力の強化と経済成長に向けた好機ととらえ、経済社会システム全体の変革のための議論を行う場、また新たな市場の創造を行う場として政府、大学などの教育機関や金融機関の協力のもと産業界を中心に「GXリーグ」を設立することとした。2023年度以降の本格稼働を前に2022年度は賛同企業が募られ、カーボン・クレジットの市場における取引を試験的に実施することが発表された。
本稿では、カーボン・クレジット市場の創設に先駆けて2022年9月22日に開始され2023年1月31日に終了した東京証券取引所でのカーボン・クレジット市場の実証事業について概観し、その先に見据える自主取引市場であるGX-ETSについて現在の議論をまとめた。

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