国内基準行では銀行勘定の金利リスク(IRRBB)の開示が2019年3月期から始まり、2022年3月期でΔEVE(経済価値変化)の開示が4年目、ΔNII(期間収益変化)の開示が3年目となる。
本稿では、昨年と同様、国際統一基準行(11行)を含む地方銀行、第二地方銀行99行のディスクロージャー誌(もしくは統合報告書)から2022年3月期のΔEVEの重要性テスト比率、ΔEVEが最大値をとる金利ショックシナリオ、ΔNIIの最大シナリオならびに資金利益に対するΔNIIの比率などの定量的事項の調査、および定性的事項「金利リスクの算定方法の概要」のうち、流動性預金に割り当てられた金利改定の平均満期と「前事業年度末の開示からの変動に関する説明」を確認した。