【Short Review】公募株式投信の含み損益の改善と資金流入への期待

サマリー

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で2月下旬以降、金融市場の混乱が続いたが、追加型公募株式投信(除くETF)(以下、ファンド)には今年に入って多くの資金が流入している。月次ベースでは6月を除いて資金が流入し、特に7月には新規設定銘柄の当初設定額として過去2番目になる銘柄が設定され、ファンド全体では2018年10月以来の5,000億円を超える資金流入となった。
 このように、今年はファンドへの投資意欲が感じられる。そこで本稿では、ファンドの資金動向を考えるために、まず投資家の投資意欲に影響を与える要因の一つとしてファンドの含み損益の状況を推計し、次に世界的な低金利下で安定的な収益の獲得が厳しい局面が続くファンドの収益分配の状況を示す。そして、最後にファンドへの資金流入が期待される個人預金の動向を確認する。

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