【Short Review】自主的カーボンクレジット市場とその課題

サマリー

2015年のCOP21においてパリ協定が採択され、気温上昇2度未満への抑制、さらには野心的な1.5℃以下への抑制に向けて、実質的にネットゼロへの取組みが必要不可欠とされている。近年、排出削減の取組みの一つとして、自主的カーボンクレジット市場(voluntary carbon credit market、以降VCM)を通じた企業のカーボンクレジットの利用が拡大している。特に、GHG排出の多い業種では自身の努力だけでネットゼロ達成は難しく、また特効薬となるような技術革新が確立されていない現状において、VCMは、健全な市場の成長に向けて解決すべき課題はあるが、ネットゼロを達成するために欠かせないツールの一つである。
本稿では、VCMの現状について言及し、さらにVCMの活用で取り上げられている課題とその課題解決に取組む2つのイニシアティブによる提言を紹介する。

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