大学の資産運用を考える(1)~米国大学の資産運用事情~

サマリー

日本社会の少子化を背景として大学の経営環境は厳しく、資産運用による運用収益に対して、あらためて収入源の1つとしての期待値が高まっている。従来、多くの大学の有価証券の保有は余剰資産があったときに債券を購入したり、有価証券の寄贈を受けたりしたことに由来するもので、資産運用を収入源として明確に意識してきた訳ではなかったかもしれない。一方、最近では積極的に有価証券運用に取り組む大学もあり、高クーポンを求めて仕組債への投資が盛んに行われたが、リーマンショックの際には保有債券の時価が大幅に下がるなど大きな影響を受けた。今後、大学にとって資産運用が安定的な収入源になりうるのか、そのためには大学はどう資産運用に向き合っていくべきなのか、これから何回かに分けて考えていきたい。今回はその1回目として、資産運用では1歩先を行くと考えられるアメリカの大学の資産運用を紹介する。

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