【Short Review】様々な金融商品のリスクとその水準

サマリー

 我々は身近な生活の中で、様々なリスクに対処しながら行動している。例えば、電車が遅延することに備えて始業時間に間に合うよう早目の電車に乗るとか、雨が降る確率がどの程度か知るために天気予報を確認するなどである。
 翻って、投資家は利益が得られることを期待して金融商品に投資する。しかし、投資にはリスクがあり、期待したリターンが得られないこともある。この金融商品のリターンに影響を与える主なリスクとして、①価格変動リスク、②金利変動リスク、③信用リスク、④為替変動リスクなどが挙げられる。
 なお、金融商品のリスクの大きさは客観的な数値で表し、過去の値動きの平均からの平均的な乖離を表す標準偏差を用いることが多い。
 さらに様々な金融商品に分散して投資をする場合、その分散の割合は非常に重要となるが、それぞれの金融商品にどの程度の割合で分散すべきかを決定する際にも、金融商品のリスクの大きさを活用して割合を決定する。投資家にとって、これらのリスクの特徴やその水準を知ることは客観的な投資判断を行うためには重要なことである。そこで、本稿では金融商品が持つ主なリスクについて簡単に特徴をまとめ、それぞれのリスクの水準をリーマンショック前の2006年3月以降 のデータを基に確認する。

全文ダウンロード

サービス・事例紹介

この記事に関連する当社のサービスや事例のご紹介をご希望の方は、下記よりお問い合わせください。
担当研究所・研究員からご案内をいたします。

ご意見の投稿

この記事についてご意見をお聞かせください。
今後のサイト運営や、レポートの参考とさせていただきます。

  • 戻る
  • ページ先頭へ戻る