【Short Review】ネガティブエミッション技術に係る動向調査

サマリー


 近年は、世界の至るところで干ばつや水害、熱波、寒波など大規模な自然災害の発生が頻発しており、
多くの人々の生命が危険にさらされ、多大な経済的損失を被っている。気候変動が及ぼす甚大な災害を
低減するため、各国では異常気象の要因の一つとしてとらえられている温室効果ガス(GHG)の排出量
を削減し、産業革命以前と比較して平均気温上昇を1.5℃に抑える目標を掲げ、その目標を実現すべく、
カーボンニュートラル(CN)への取り組みを加速させている。
 CNの実現のためには、あらゆる経済活動において排出されるGHGの排出量を削減する必要があり、
さまざまな新技術の開発に注目が集まっている。その中でも期待されているのが、ネガティブエミッシ
ョン技術(NETs)(図表1)である。NETsとは、大気中の二酸化炭素(CO₂)を分離・回収し、貯留・
固定化もしくは有効利用(資源化)することで大気中のCO₂を除去する技術のことである。
 そこで本レポートでは、このNETsに焦点を当て、取組状況や課題などに関する最新の動向を調査し、
その内容を次章以降にまとめる。
 

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