わが国の機関投資家と企業のガバナンス改革推進のための課題と提言
- 2015年1月7日
理事(前専務取締役)
- 宮井 博
サマリー
新年あけましておめでとうございます。
さて、アベノミクスの第三の⽮である成⻑戦略を受けて、昨年からわが国企業を巡るガバナンス改⾰が進みつつある。具体的には、機関投資家向けの「⽇本版スチュワードシップ・コード」の策定と、企業向けの「コーポレートガバナンス・コード」の策定である。このガバナンス改⾰は、政府の成⻑戦略を具体化した⽇本再興戦略における「成⻑への道筋」の鍵になるものであり、株主(機関投資家)による直接⾦融の機能を活⽤した資本市場の⼤改⾰をもたらす可能性があると思われる。そこで、新年の年頭に当たり、ガバナンス改⾰で何が⾏われようとしているのか、それを推進するためには何が課題なのかを整理し、その課題を克服するための提⾔をしたいと思う。