コーポレート・ガバナンスとパフォーマンスの関係
サマリー
コーポレート・ガバナンス活動がパフォーマンス、企業価値、業績に与える影響について多くの研究が行われてきたが、コーポレート・ガバナンスとパフォーマンスについてはプラスの関係を示唆するものが少なくない。つまり、良いガバナンスの企業は、良いパフォーマンスをもたらすという考え方である。海外の年金基金においても、コーポレート・ガバナンス活動はパフォーマンスに良い影響を与えるという考えのもと様々な取り組みがなされており、コーポレート・ガバナンス活動によりもたらされたプラスの効果について公表を行っている。本稿では、スウェーデンの第2AP基金と米国のCalPERSの事例を紹介する。