毎月分配型ファンドと言っても、年間分配金のレンジが広がっているので、ファンドの分配水準によって販売高が影響を受けている可能性がある。
本稿では、毎月分配型ファンドを対象とし、分配水準と販売高の関係について検証を行った。その結果、計測期間において、年間分配水準が高いほど、全体的に売れ行きがよい傾向が見られた。また、月間分配額の引き上げ・引き下げ効果(分配額の引き上げ・引き下げ後のファンドの売れ行きの変化)も確認された。しかしながら、分配額の増減があった直後の売れ行きには反応が見られたが、分配額の増減幅に呼応するような資金フローの変化は確認できなかった。