ヘッジファンド概況(2020年3月)

サマリー

1. ヘッジファンドの資金動向
~当月の運用残高の減少額は2008年10月に迫る水準~
当月のヘッジファンド全体の運用損益は940億ドルの運用損、純流出入額は422億ドルの純流出となり、当月末の運用残高は1,362億ドル減の2兆1,229億ドルであった(図表1)。なお、運用残高の減少額は、2008年10月の1,428億ドルに迫る水準である。
戦略別にみると、前月末と比べて運用残高が減少したのは、9戦略(その他を除く)のうち8戦略であった(図表2,3)。運用残高が最も減少した株式ロング・ショートは697億ドル減となり、減少額は2008年10月の672億ドル(328億ドルの運用損、344億ドルの純流出)を上回った。唯一、運用残高が増加したリラティブバリューは3億ドルの純流入があり、運用残高は2億ドル増となった。次に、投資地域別でみると、運用損益、純流出入額ともに全地域でマイナスとなった(図表4,5)。

2. ヘッジファンドのパフォーマンス概況
~当月のリターンは、マネージドフューチャーズを除きすべてマイナス~
ユーリカヘッジ・ヘッジファンド・インデックスの直近1年間の戦略別パフォーマンス概況は以下のとおりである(図表6,7,8)。(インデックスの概要は巻末Appendixを参照)
当月のユーリカヘッジ・ヘッジファンド・インデックスのリターンは-5.51%となった。戦略別にみると、当月のリターンは9戦略のうち8戦略がマイナスとなった。最もマイナスが大きかったのは、イベント・ドリブンの-10.00%、次いで破綻債券の-9.74%、債券アービトラージの-8.93%であった。直近1年間のリターンは、9戦略のうち3戦略がプラスであり、最もリターンが高いのは、当月のリターンが唯一プラスであったマネージドフューチャーズで+5.62%となった。

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