ヘッジファンド概況(2018年11月)

サマリー

1. ヘッジファンドの資金動向
~全地域で運用残高が減少~
当月は、ヘッジファンド全体で52億ドルの運用損となり、120億ドルの資金が流出した。その結果、当月末の運用残高は2兆3,647億ドルと前月末から172億ドル減少した(図表1)。
戦略別にみると、当月は9戦略(その他を除く)のうち4戦略で運用損かつ純流出となった。特にパフォーマンスが悪かったのは、前月に引き続きマネージドフューチャーズで、26億ドルの運用損、41億ドルの純流出となり、運用残高は68億ドルの減少となった(図表2,3)。
投資地域別でみると、全地域で運用損、アジア(除く日本)を除く全地域で純流出となり、運用残高は北米の114億ドル減など全地域で減少となった(図表4,5)。

2. ヘッジファンドのパフォーマンス概況
~アービトラージの月次リターンは9年4月ぶりの2%超~
ユーリカヘッジ・ヘッジファンド・インデックスの直近1年間の戦略別パフォーマンス概況は以下のとおりである(図表6,7,8)。(インデックスの概要は巻末Appendixを参照)
当月のユーリカヘッジ・ヘッジファンド・インデックスのリターンは-0.24%と、4ヶ月連続でマイナスとなった。戦略別にみると、当月は9戦略中6戦略がマイナスであり、なかでも、破綻債券が-1.72%と大きなマイナスとなっている。なお、破綻債券の月次リターンがマイナス1%を超えるのは2016年1月以来、2年10ヶ月ぶりのことである。一方、アービトラージは+2.58%と大きなプラスとなった。同戦略の月次リターンが2%を超えたのは2009年7月以来、9年4ヶ月ぶりのことである。また、直近1年間のリターン・リスクをみると、9戦略中7戦略でリターン/リスク比が1.0を下回っている。

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