1. ヘッジファンドの資金動向
~マネージドフューチャーズ戦略、北米の運用残高の増加が顕著~
当月は、ヘッジファンド全体で101億ドルの運用益が生じ、9億ドルが純流入した。その結果、当月末の運用残高は、前月末から111億ドル増加し、2兆1,967億ドルとなった(図表1)。次に、ヘッジファンドが採用している戦略や投資地域別に詳しくみてみる。
戦略別にみると、マネージドフューチャーズは運用損益および純流出入額ともにプラスであり、前月末より62億ドルが増加した。他には、マルチ・ストラテジー、アービトラージにおいて、目立って純資産総額が増加した(図表2,3)。
投資地域別にみると、北米、アジア(除く日本)、日本において運用損益と純流出入額がプラスとなった。唯一、中南米のみが運用残高が減少した(図表4,5)。
2. ヘッジファンドのパフォーマンス概況
~当月はマクロが好調~
ユーリカヘッジ・ヘッジファンド・インデックスの直近1 年間の戦略別パフォーマンス概況は以下のとおりである(図表6,7,8)。(インデックスの概要は巻末Appendix を参照)
当月は、全体的にリターンの水準は低下したが、前月から引き続き全ての戦略のリターンがプラスとなった。当月は、マクロが最も高く1.15%となった。マクロは、直近1年間のリターンにおいても2位と高水準であり、リターン/リスク比でみた投資効率は最も高い。