ヘッジファンド概況(2017年9月)

サマリー

1. ヘッジファンドの資金動向
~9ヶ月ぶりの資金純流出~
当月は、ヘッジファンド全体で130億ドルの運用益が生じた一方で、28億ドルの資金が純流出した。その結果、当月末の運用残高は、前月末から102億ドル増加し、2兆3,823億ドルとなった(図表1)。
戦略別にみると、当月、運用損益がプラスとなった戦略は、7戦略であり、なかでも株式ロング・ショートが98億ドルの運用益と、最も大きかった。また、株式ロング・ショートは資金純流入額でも最も大きく、31億ドルの資金が純流入した。一方、マルチ・ストラテジー、債券アービトラージがそれぞれ50億ドル、15億ドルの純流出となるなど、当月は、5戦略で純流出となった。なお、ヘッジファンド全体で資金が純流出となるのは、昨年12月以来9ヶ月ぶりとなる(図表2,3)。
投資地域別にみると、いずれの地域も、運用損益はプラス、資金純流出入額はマイナスとなった。運用益では北米(86億ドルの運用益)が最も大きく、純流出額では中南米(12億ドルの純流出)が最も大きかった(図表4,5)。

2. ヘッジファンドのパフォーマンス概況
~株式ロング・ショート、イベント・ドリブン、アービトラージが好調~
ユーリカヘッジ・ヘッジファンド・インデックスの直近1 年間の戦略別パフォーマンス概況は以下のとおりである(図表6,7,8)。(インデックスの概要は巻末Appendix を参照)
当月は9戦略のうち7戦略がプラスリターンであった。株式ロング・ショート、イベント・ドリブンは、直近11ヶ月連続のプラスリターンとなるなど好調を維持しており、直近1年間のリターンは+10%を超える。また、アービトラージも15ヶ月連続でプラスリターンと好調が続き、直近1年間のリターン/リスク比(5.90)は、9戦略中で最も高い。
 

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