これからの責任投資

サマリー

責任投資はすでに20世紀初めにはその原型がみられ、その後、社会的責任投資(SRI)、責任投資(RI)と発展してきた。2006年には国連責任投資原則が公表され、2013年現在では1,000以上の機関投資家や運用機関が署名している。また、世界の運用資産残高の約22%が責任投資に基づく運用だといわれているが、その中心はヨーロッパで、北米やオセアニアがそれに続いている。アプローチ別ではネガティブスクリーニングやインテグレーション、エンゲージメント/議決権行使の残高が大きい。一方、日本は運用資産残高では世界有数で、例えば年金基金の残高では世界第2位の国であり、中でも公的年金の資産残高は世界で最も大きい。しかし、責任投資については取り組みがほとんどみられない。これからも責任投資はインテグレーションやエンゲージメント/議決権行使を中心に増えていくと考えられる。日本の公的年金が責任投資に対する方針を明らかにすれば注目されるだろう。

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