ヘッジファンド概況(2017年6月)

サマリー

1. ヘッジファンドの資金動向
~6ヶ月ぶりに運用残高が減少~
当月は、ヘッジファンド全体で77億ドルの運用損が生じた一方で、33億ドルの資金が純流入した。その結果、当月末の運用残高は、前月末から44億ドル減少し、2兆3,134億ドルとなった(図表1)。なお、運用残高の減少は2016年12月以来であり、6ヶ月ぶりとなる。
戦略別にみると、当月の運用損益は、マネージドフューチャーズ、マルチ・ストラテジーの運用損が比較的大きく、この2戦略で73億ドルの運用損となる。資金流出額は、金額は小さいものの、破綻債券を除く9戦略(その他を含む)で純流入であった(図表2,3)。
投資地域別にみると、アジア(除く日本)を除く4つの地域で運用損益はマイナスであり、なかでも米国は68億ドルの運用損であった。資金の純流出入は、中南米を除き純流入であった(図表4,5)。

2. ヘッジファンドのパフォーマンス概況
~アービトラージが好調~
ユーリカヘッジ・ヘッジファンド・インデックスの直近1 年間の戦略別パフォーマンス概況は以下のとおりである(図表6,7,8)。(インデックスの概要は巻末Appendix を参照)
当月のリターンは、リラティブバリュー(+0.79%)が最も大きく、アービトラージ(+0.72%)、株式ロング・ショート(+0.60%)と続く。なお、アービトラージは12ヶ月連続のプラスリターンと好調を維持しており、直近1年間のリターン/リスク比(6.73)をみても、9戦略中で最も高い。一方、2017年4月まで好調であった破綻債券が2ヶ月連続でマイナスリターンとなり、直近1年間のリターンでは、イベント・ドリブンが破綻債券を上回り最も高い。
 

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