ヘッジファンド概況(2017年5月)

サマリー

1. ヘッジファンドの資金動向
~5ヶ月連続で運用残高が増加~
当月は、ヘッジファンド全体で60億ドルの運用益が生じ、50億ドルの資金が純流入した。その結果、当月末の運用残高は、前月末から110億ドル増加し、2兆3,022億ドルとなった(図表1)。なお、運用損益は6ヶ月連続、純流出入額は5ヶ月連続してプラスとなり、運用残高は5ヶ月連続して増加した。
戦略別にみると、当月の運用損益は、マルチ・ストラテジーを除く全ての戦略でプラスであり、中でも、株式ロング・ショートが50億ドルの運用益と最も大きかった。なお、同戦略は、資金の純流入額でも、20億ドルの純流入と最も大きかった。また、アービトラージは、今年に入り、運用損益、資金流出入額ともに、毎月プラスで推移している。一方、イベント・ドリブンは2ヶ月連続の純流出となり、当月は4億ドルの純流出であった。 (図表2,3)。
投資地域別にみると、北米が46億ドルの運用益、33億ドルの純流入となり、運用残高は79億ドル増加した。なお、当月の純流出入額はいずれの地域もプラスであった。(図表4,5)。

2. ヘッジファンドのパフォーマンス概況
~破綻債券、アービトラージが好調~
ユーリカヘッジ・ヘッジファンド・インデックスの直近1 年間の戦略別パフォーマンス概況は以下のとおりである(図表6,7,8)。(インデックスの概要は巻末Appendix を参照)
当月はマクロが8ヶ月ぶりにマイナスリターンとなったが、他の8戦略はプラスリターンであった。破綻債券は15ヶ月連続のプラスリターン、アービトラージも11ヶ月連続のプラスリターンとなるなど好調を維持している。直近1年間のリターン・リスクをみると、マネージドフューチャーズが9戦略中で唯一マイナスリターンであり、リスクは最も高い。
 

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