「国内外機関投資家によるエンゲージメント活動についての共同研究」報告書

サマリー

本稿では、海外・国内のエンゲージメントを行う機関投資家に対して、ヒアリング調査を行い、その事例をまとめるとともに、内外の機関投資家の取り組みの違いについて比較検討を行った。ヒアリング調査の結果、海外の機関投資家は、効率性や効果性を鑑み、選択的にエンゲージメントを行っていることが確認された。また、海外機関投資家は、エンゲージメントにおいて、企業とのリレーションシップを重視し、共同エンゲージメントにも積極であることが確認された。他方、我が国運用機関の場合、特定のファンドによるエンゲージメントが中心であるため、保有する全ての企業に対して、エンゲージメントを行っている。また共同エンゲージメントには消極的な姿勢も確認された。
我が国において、スチュワードシップ活動の主体は、海外の機関投資家もしくは国内の運用機関(信託銀行を含む)となる可能性が高く、効果的なエンゲージメントを進めていくためには、国内運用機関と海外機関投資家との協働、国内機関投資家同士の協働など、株主による規律付け効果として有効性の高い共同エンゲージメントを進めていく必要があると考える。

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