【Short Review】米国ERISA法にみるESG投資の位置付けの変遷~近年注目されるフィデューシャリー・デューティーの視点から~
- 2016年8月26日
社会システム研究所
- 曽我 昂平
サマリー
本稿ではERISA法におけるフィデューシャリー・デューティー (Fiduciary Duty:受託者責任、以下FD)の下でのESG投資の位置付けの変遷について紹介する。ERISA法は米国の企業年金法にあたる連邦法であるが、1990年代の運用規制撤廃に際して、日本の年金基金が資産運用の規範として導入したFDに影響を与えてきた。