ヘッジファンド概況(2015年6月)

サマリー

1. ヘッジファンドの資金動向
~ほぼ全戦略、全地域で運用残高が減少~
当月は、ヘッジファンド全体で189億ドルの運用損失が生じたが、37億ドルが純流入した。その結果、当月末の運用残高は、前月末から153億ドル減少し、2兆2,292億ドルとなった(図表1)。 次に、ヘッジファンドが採用している戦略や投資地域別に詳しくみてみよう。
戦略別にみると、リラティブバリューとその他は運用益を得たがわずかであり、他の戦略は運用損失が生じた。とりわけ、マネージドフューチャーズとマルチ・ストラテジーの運用損失額はそれぞれ72億ドル、60億ドルと多額であり、運用残高の減少額も顕著であった(図表2)。
投資地域別にみると、北米を除く地域で純流入となったが、全ての地域で運用損失が生じた。その結果、前月末より運用残高が増加した地域はアジア(除く日本)のみとなった(図表4)。
 
2. ヘッジファンドのパフォーマンス概況
~マネージドフューチャーズが大きく下落~
ユーリカヘッジ・ヘッジファンド・インデックスの直近1 年間の戦略別パフォーマンス概況は以下のとおりである(図表6,7,8)。(インデックスの概要は巻末Appendix を参照)
当月は、8カ月ぶりに全戦略のリターンがマイナス。とりわけ、マネージドフューチャーズのマイナスが最も大きく-2.28%となった。マネージドフューチャーズは、リスク(直近1年間)だけでなく、リターンも高位で推移していることから、ハイリスク・ハイリターンな戦略といえる。一方で、債券アービトラージ、アービトラージ、リラティブバリューといった裁定取引によりリスクを抑えてリターンを得る戦略は、今月の下落率も小幅に留まっている。

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