新BIS規制とオルタナティブ投資

サマリー

銀行等の金融機関では、近年、貸出が減少する中で、有価証券運用パフォーマンスが全体の収益に大きく影響するようになっており、中でも収益向上のためにオルタナティブ投資を増やしている。こうした中で、2007年3月末より新BIS規制が施行される。金融行政当局は、オルタナティブ投資自体を否定的に見ているのではなく新BIS規制に対応しうるオルタナティブ投資を行うことを要請している。具体的には、(1)信用リスクの評価、(2)リスク把握の可能な金融商品の選択、(3)金融行政当局への報告の3点が求められると指摘できる。これらの要請を満たすには、透明性・流動性が確保されたファンドへの投資を行うことが必要である。したがって、リスク把握の観点から、今後はオルタナティブ投資商品への峻別が始まることが想定される。

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