職業別にみた主観的健康感と利他的意識に関する考察

サマリー

行政、医療、事業体などの様々な社会システムの社会的責任が再考されている。2年ほど前から、企業の社会的責任(CSR)への関心が高まり、企業側も専門担当部署を設置するなど公開情報の充実を図っている。一見するとブームのようであるが、このような社会の流れは、もともと人間が持っている社会的責任の意識を再確認し、社会共同体そのものが健康な状態に向かうプロセスの一つと考えられる。個々人にとって大切なことを実現する時間を自分時間と考えると、「人や社会に役立っていると思える」という自分時間が主観的健康感を高める要因の一つとして無視できず、企業の従業員が社会的責任を認知することが、雇用者の健康感を高めると考えられるからである。そして、企業の雇用者が、本来持っている社会貢献意識の“気付き”に相当するのが企業の社是や理念であると考えられる。CSRを再考する中で、企業の社是や理念の意味を再確認して、雇用者が社会的責任を認知することも、厚生労働省が主導する「健康日本21」の目標達成に職域を通じて寄与するものと考えられる。

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