オープン投信レビュー2009

サマリー

2009年年初はまだ金融危機の荒波の中にあった。しかし、年央から年末にかけて株式市場をはじめ、各市場は順調に回復してきた。中でも、新興国株式市場の2009年のパフォーマンスは60~130%の上昇となった。さらに、2008年に急激な落ち込みを記録したハイイールド債券も2009年には60%の上昇となった。
オープン投信全体の動きとしては、2009年年初はファンド数、純資産総額ともに停滞していたが、それも徐々に回復し、2009年12月末時点では2008年12月末に比べてファンド数で300本程度の増加、純資産総額も9兆円以上の増加となった。また、純増額も年央から回復し、2009年1年間では3兆円を超えた。
オープン投信の中にも「通貨選択型ファンド」という新しい商品が生まれた。このタイプのファンドは投資対象である金融商品からの収益を期待するだけでなく、為替からのヘッジプレミアムも期待するというコンセプトである。この商品は爆発的にヒットし、2009年のオープン投信を席巻した。
通貨選択型ファンドの多くは分配型ファンドでもあり、これまでの分配型ファンドの主力であった複合型などのファンドから資金が流出した一方で、分配型の通貨選択型ファンドには大量の資金流入があり、分配型ファンド内でもその構成に変化があった。

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