オープン投信レビュー2010

サマリー

2010年は、その前年来からのギリシャショックを挟み、欧米諸国の金融不安が払拭できず、市場環境も2009年後半の様な勢いは見られなかった。夏以降はドル安も進み、その影響もあってオープン投信のパフォーマンスは停滞した1年であった。
しかしながら、オープン投信全体の動きとしては、2010年は年間を通じてファンド数、純資産総額ともに順調に推移し、2010年12月末時点では2009年12月末に比べてファンド数で約300本の増加、純資産総額も約2兆5,000億円の増加となった。また、資金フローも年間を通じて毎月プラスとなり、2010年1年間では6兆円を超えた。
2009年において、オープン投信の中で主役であり続けた「毎月分配型ファンド」は2010年においても、オープン投信の中でその地位を更に高めた。2010年のオープン投信の資金フローは6兆円であったが、毎月分配型ファンドに限れば7兆円以上である。つまり、毎月分配型ファンド以外のファンドの2010年における資金フローはマイナスであったことになる。
また、2009年において「毎月分配型ファンド」と共に人気が集中した「通貨選択型ファンド」も2010年においてもその勢いに陰りはみられなかった。通貨選択型ファンドの中でも人気があったファンドの多くは毎月分配型ファンドであるが、2009年には約2兆5,000億円の資金フローがあり、2010年では更に増えて約4兆5,000億円もの資金フローがあった。

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